ある夜、同じアパートの日本人とインド人に誘われ、136ストリートの「レディースバー」へ。通りには30軒ほどの店がズラリ、各店の前にミニスカートの若い女性が100人以上いるかと思うほどの賑わい。ビールは300円、テーブルチャージなし、会計は一人2千円と激安。興奮冷めやらぬまま2軒目へ。ビリヤードがある店で、ビール300円、レディドリンク500円。3軒目は23時から混む店で、年齢層は30歳以上。4軒目はカウンターで踊るレディを眺めながらビールを飲む店。客はヨーロッパ人が多く、レディたちは彼らを「バラン(外国人)」と呼ぶ。
鈴木さんはビールの美味さに酔いながら、ふと思う。「俺、居酒屋開業のためにカンボジアに来たのに、こんなとこで飲んでていいのか?」でも、4軒ハシゴしても日本の一軒分と同じ総額。キャバクラみたいな場所がこんな安いなんて、衝撃だ。OUNさん(30歳)の笑顔が頭をよぎるが、鈴木さんは「次は一人で行ってみよう」と心に決める。この馬鹿な恋物語、どこへ向かうのか。
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